前立腺肥大症の日帰り手術

前立腺肥大症の日帰り手術

前立腺肥大症の日帰り手術当院では、前立腺肥大症の手術を入院の必要がない日帰り手術で受けられます。従来の手術では肥大が大きいと出血などの合併症が起こりやすいため入院が必要でした。当院では、お身体への負担が少なく、合併症を起こしにくい経尿道的バイポーラ前立腺核出術(TUEB)の手術手法をいち早く取り入れて、日帰り手術を行っています。前立腺肥大症でお困りの方はお気軽にご相談ください。

経尿道的前立腺核出術(TUEB)

これまで行われてきた経尿道的前立腺切除術(TURP)で起こる出血や痛みなどを軽減するために開発された手術法です。下半身麻酔である脊髄麻酔を行い、尿道から内視鏡を挿入して手術します。前立腺を内視鏡の画像で確認しながら、電気メスで前立腺の肥大した部分を核出します。核出は実を殻から無傷できれいに取り外すように組織を取り除くことです。核出した前立腺の組織は、特殊な器具を用いて膀胱内で細かくして体外に取り出します。


この経尿道的前立腺核出術(TUEB)によって、これまでよりきれいに肥大した組織を取り除くことができ、出血や痛みの少ない前立腺肥大症の手術が可能になっています。容積が80〜100gにもなる大きな前立腺肥大症でもこの手法で手術が可能です。まだ経尿道的前立腺核出術(TUEB)の手術が受けられる医療期間は少ないのですが、当院ではいち早く導入して患者様のお身体へのご負担を軽減しています。

メリット

  • 尿道カテーテルの早期抜去が可能であり、入院が必要なケースでも入院期間を短縮できます。
  • 手術中の血液中の電解質バランス異常で生じる悪心や血圧低下といったTUR反応(水中毒/低Na血症)がほとんど起こりません。手術中、生理食塩水を使用して視野を確保しているため、TUR反応が起こる可能性が大幅に減少します。
  • 核出というくり抜く手法を用いることから、肥大症の腺腫残存もほとんどありません。

デメリット

  • くり抜いた前立腺は膀胱で細かくしてから摘出します。そのため、従来のTURPに比べ、手術時間の所要時間が30分~1時間ほど長くかかります。手術時間は、1時間30分から2時間30分ほどで、前立腺の大きさにもよって変わります。
  • 尿道カテーテル抜去当日は尿漏れが起こりやすい傾向があります。ただし、ほとんどのケースで翌日には解消しています。

経尿道的前立腺切除術(TUR-P)

TUR-Pは、ループ状の電気メスを用いて肥大した前立腺を切除する手術で、前立腺肥大症の根治術の中で最も多く行なわれている手法です。尿道から内視鏡を挿入し、モニターで患部を確認しながら、先端についた電気メスで前立腺を削り取ります。術後数日間は尿道カテーテルを入れておく必要があります。手術時間は前立腺の大きさににより異なりますが、1~2時間ほどです。

メリット

  • 切除した組織を病理検査することでがんの有無を調べることが出来ます。
  • 手術時間が短く、最も普及している治療法です。

デメリット

  • 重度の前立が肥大症の方や心臓病をお持ちの方、高齢者の場合、適応できないこともあります。

治療費用

前立腺肥大症の手術は、健康保険が適用されます。

3割負担の場合の目安
手術 約8~10万円

高額療養費制度

前立腺肥大症の手術は、高額療養費制度の対象になっています。一月分の医療費が限度額を超えた場合には、超過分を後で取り戻すことができます。

任意保険の手術給付金について

民間の保険会社の医療保険では、契約内容などにより手術給付金を受け取れるものがあります。手術を受ける前に、契約している保険会社に確認してください。

0944-75-1105
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